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第19話 ボディー修理 ①  

今回の記事からは、スマホの画像データから盆休みの作業だったことがわかりました。

なんと5連休だったようです。

もちろんフル出社で進めました。

前回までのバックドアの塗装やり直しと平行してボディー本体の修理も進めます。

邪魔なウインチを外します。

重いっ!

ちなみに各パネルのバラシは自力でやります。ボンネットもバックドアも。

台とか色々使って。小さな脳みそとバンビのパワー、ガラスの腰をフルに使います(笑)

ウインチは配線ショートさせないように↑

はい、すっきりしました↓

続いてオーバーフェンダーを外します。

純正の上にかぶせて着ける社外オバフェンなので、脱着の手間は単純に2倍、いやフィッティングを考えると5倍くらいかかる感じです(泣)

純正オバフェン脱着時、ナットがフェンダーとエンジンルームのパネルの袋状のスペース内にあります。

所々開いた穴から手を差し込み作業するのですが、ただでさえ狭いうえに、特に右側は、エアークリーナーチャンバーが邪魔をしてネジを触れません。

↑まずエアクリチャンバーを外すか、ずらして、ナットを触ることができます。作業性悪いです・・・

各パネル付属品などをばらした後、イタズラ傷や旧補修跡から発生している錆の除去です。

塗膜をはがし、パテも落とし、地金の錆を削り落とします。

(パテ付け前の防錆はウオッシュプライマーをいったような気がします。邪道でしょうが、あえてやってみたと思います。)

そして、地金がでた昔の板金箇所のやり直しです。

と、ここでパテを塗っていくのですが、工場のどこを探しても夏用パテが見当たりません、夏用が。

パテには冬用、標準、夏用があり、気温によって使い分けます。

真夏の7月末、30度越え・・・

休日だし、業者さん休みだし、ナフコにはないし・・・

仕方なくしぶしぶ標準パテを使うのですが、硬化剤と混ぜ合わせているうちにも硬化がすすむほどで、

大急ぎで塗らないとあっという間に硬くなってしまい、とても塗れたもんじゃありませんでした。

ヘラでのばせない、塗り広げられないといったところ。

 少量、パテを練っては付け、少しペーパーでサンディングしてはその周辺にまた少量のパテを付けを繰り返しで、広範囲に広げていくしかありませんでした。

複数の小さなコブ状になったパテの面を削り、均一に平らに面出ししていかなければならず、

本当に時間を無駄にしてしまいました。何倍の時間を損しただろうか。

どれだけ夏用パテが欲しかったことか・・・

後日談「まだ標準パテが缶の中に残っているので(使い切るまでは買わない)(板金スタッフA)」とのことでした。

同業者さんに聞かれたら笑われるw

たかだか3000円?です・・・(もちろん3000円は大事ですよ)

ものを大事にするのも経費節約も大事なことですが、一流のプロの選択とは思いません。らしからぬです。僕は板金職人ではないですけどね。

とやかく言いません。プライドもあるでしょうし。

ただ、「せこさ」にがっかりしました。人は取り巻く環境で作られます。経済的、金銭的感覚も。

素材、材料、道具、作業環境、季節、それら全部の要素をいかにバランスよくうまく使って、現状回復(修理)のサービスを提供するというプライドをもってほしいなと。

そのためには「もったいないけど使わない」とか「もったいないけど廃棄する」といった損切りも時にはできるといったプライドを持ってほしいと感じました。

それで回避できるトラブルがあるのです。

材料せこって手間かかるほどバカらしいことはない。

人間的にも小さくみえるのはもっともったいない・・・

余談ですが、人によって「時間」の価値って違うんですよね。

人間って

この世に生まれて「与えられた時間」は減る一方で増えることはないんですよね。

生まれてきた瞬間からもう「死」に向かっているのですから。

しかもそれがいつまであるのかが分からない。そんな「命の時間」が無限にあると勘違いしている人ばかりだなーって最近思うんですね。

というか、何も考えていないんだろうなーって。

時間を大事にして生きていかないと、きっと後悔すると思います。

少なくても僕は・・・

毎年のように亡くなっていく親戚のおじちゃんおばちゃん(うちは親戚が多いので)。みんな優しい、よくしてくれた人ばかり。

棺桶のみんなの死に顔を見るたびに色々思うところがある今日この頃です。

先日も僕の幼なじみ、同級生が若くしてガンで亡くなりました。

今回はこれくらいにしておきましょう。

第20話に続く

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